35 「わたしは、モアブが偽の神々を拝み、偶像に香をたくのをやめさせた」と、神様は言います。
36 私は、モアブとキル・ヘレスのために嘆き悲しみます。 彼らのせっかくの富も消えうせたからです。
37 彼らは苦しみもだえて頭の毛とひげをそり、手に傷をつけ、袋を作る荒布を身にまといます。
38 どのモアブ人の家からも、路上からも、泣き悲しむ声が聞こえます。 「わたしがモアブを、だれも見向きもしない古いびんのように割ったからだ」と、神様は言います。
39 なぜこわされたのでしょう。 泣きわめく声を聞き、モアブの恥に目を留めなさい。 モアブは今、周囲の人たちにとって、恐怖とさげすみのしるしとなっています。
40 「モアブの上空を、不吉の使者のはげたかが輪を描いて飛んでいる」と、神様は言います。
41 町々は攻め取られ、要塞はつぶされます。 大の勇士も、産みの苦しみをする女のように、恐れに取りつかれて弱くなります。