5 「いま言ったではないか。 どんな夢か、思い出せんのだ。 どんな夢で、それがどんな意味か説明することができないなら、おまえたちの手足をばらばらにし、おまえたちの家をごみの山としてくれよう。
6 しかし、夢とその意味を説明してくれたなら、たくさんの褒美を取らせ、栄誉も与えよう。 さあ、教えてくれ。」
7 「おことばですが、まずその夢をお教えくださらないことには、意味を解き明かせないのです。」
8-9 「おまえたちの魂胆はわかったぞ。 悪夢の示す災いが余に降りかかるまで、時間をかせごうというのだろう。 どんな夢かもわからないくらいなら、おまえたちの解き明かしなど、信じられるかっ!」
10 「人の見た夢をあてる者など、地上にはおりません! また、そんな、むちゃなことをお尋ねになる王様も、世界にはおりません!
11 陛下は、できないことをしろとおっしゃるのです。 神々ならぬ人間には、だれも陛下のご覧になった夢はわかりません。 それができる神々は、ここにはおられないのです。」
12 これを聞いた王は、かんかんに怒り、「バビロンの知者を一人残らず死刑にせよ」と命じました。