ルツ記 4:1-6 JLB

1  さて、ボアズはさっそく広場に出かけ、目ざす相手を見つけました。「すみません。 ちょっと折り入ってお話ししたいことがあるんですが、いいですか。」二人は並んで腰をおろしました。 

2 それからボアズは、町の指導者十人を招き、証人になってくれるように頼みました。

3  万事てはずが整うと、ボアズは話を切り出しました。 「モアブから帰って来たナオミのことは、ご存じですな。 実は、あの人がわしらの身内のエリメレクの畑を売りたいと言っている。 

4 そのことをお耳に入れるべきだと思ったんでね。 ここに証人の方々もおられることだし……、よかったら、買ってください。 いかがです? はっきりしたお返事がいただきたいですな。 もしおいやなら、わしが買いましょう。 一番にそれを買い取る権利は、あなたにあるんですからな。 わしはその次というわけです。」「いいだろう。 買うことにしよう。」

5  「ところで、ナオミから畑を買い取るとすると、ルツをも妻に迎えてもらわなければなりません。 ルツは子供をもうけ、その地を相続させて、亡き夫の名を残さなければなりませんからな。」

6  「そんなことなら、おりるよ。 生まれてくる子にまで財産を分けてやるなんて、そりゃ困る。 あんたが買ってくれ。」