出エジプト記 32:19-25 JLB

19  野営地に近づくと、子牛の偶像と踊り狂っている人々の姿が目にはいりました。 それを見たモーセは、むらむらと怒りがこみ上げ、思わず石板を地面に投げつけました。 それは山のふもとで、木端微塵に砕けました。 

20 彼はやにわに子牛の像をつかみ、火にくべて溶かし、冷えると、今度は粉にして水にまき散らし、人々にむりやり飲ませました。

21  それからアロンに向き直り、きびしく問い詰めました。 「いったい何があったんです? ただ事じゃありませんよ。 兄さんも兄さんだ。 いっしょになってこんな恐ろしい罪を犯すなんて、どういうつもりなんです?」

22  「まあ、そんなに興奮しないでくれ。 おまえも知ってるだろう。 あいつらときたら、ひどいやつばかりだ。 

23 『おれたちを導く神様を作ってくれ。 エジプトからおれたちを連れ出したモーセのやつは、きっとどうかなっちまったんだ』と詰め寄ってな。 

24 それで、『金のイヤリングを持って来い』と言ってやったんだ。 するとどうだ。 みんな持って来るじゃないか。 それを火に投げ込んだらこの子牛が出て来た、というわけだ。」

25  アロンにはまるで反省の色がありません。 人々がみだらな行為にふけるのを、黙って見ているばかりです。 これでは敵の物笑いもいいところです。