15 「おや、そうかい。 それで何と?」
16 「ろばはもう見つかった、とおっしゃいました。」 ただし、自分が王として油を注がれたことは、黙っていました。
17 さて、サムエルは全イスラエルをミツパに召集し、
18-19 イスラエルの神様のことばを伝えました。 「わたしはおまえたちをエジプトから連れ出し、エジプト人、および、害をもたらすすべての国民の手から、救い出してやった。 ところがどうだ。 こうまで尽くしてやったわたしを退け、『それより、王様が欲しいのです!』と叫びおる。 よろしい。 さあ、部族ごとに、また家族ごとに、わたしの前に出るがよい。」
20 サムエルは、神様の前に部族の指導者を整列させました。 聖なるくじで、まず、ベニヤミン部族が選ばれました。
21 ベニヤミン部族を、氏族ごとに神様の前に出させたところ、マテリの氏族が選ばれました。 こうしてついに、キシュの子サウルを選び出したのです。ところが、どこを捜しても、サウルの姿は見あたりません。
22 人々は神様に、「いったいサウルは、どこへ行ったんでしょう。 ここに来ているのですか」と尋ねました。神様は、「見なさい。 荷物の陰に隠れている」とお答えになりました。