サムエル記上 22:14-20 JLB

14  「とんでもございません。 陛下のご家来方の中でも、婿殿のダビデ様ほど忠義なお方は、ほかにございますまい。 ダビデ様は陛下の護衛隊長であり、王室で最も尊敬を集めているお方ではございませんか。 

15 私があの方のために神様におうかがいを立てましたのも、今に始まったことではございません。 このことで私や一族の者が責めを受けますのは、合点がまいりません。 陛下に対する陰謀などとは、全く寝耳に水でございます。」

16  「アヒメレクめ、一族もろとも命はないものと思え!」 

17 そう言うと、王は護衛兵に命じました。 「祭司どもをたたっ切れ! こいつらはダビデと共謀したのだ。 ダビデがわしのもとから逃げ出したのを知りながら、知らせて来ようともしなかったやつらだ。」しかし護衛兵は、祭司を手にかけるのがこわくて、命令を聞きません。

18  それで王はドエグに、「おまえがやれ」と命じました。ドエグは彼らに飛びかかり、全部で八十五人の祭司を血祭りにあげました。 みな祭司の服を着たままでした。 

19 次にドエグは、祭司の町ノブへ行き、殺された祭司の家族まで、男も女も、子供も赤ん坊も、牛もろばも羊も、残らず殺してしまいました。 

20 ところが、アヒメレクの息子エブヤタルだけは、幸い難を免れて、ダビデのところへ逃げのびたのです。