1-2 エホヤキム王がユダを治めるようになって三年後、バビロンの王ネブカデネザルが大軍を率いて、エルサレムに攻めて来ました。 神様はネブカデネザル王に勝利をお与えになりました。 バビロンへ帰る時、王は、神殿から聖なる器具を持ち出し、シヌアルにある自分の神の宝物倉に納めました。
3-4 ネブカデネザル王は、宮殿の人事担当者アシュペナズに命じて、捕囚として連れて来たユダヤ人の若者の中から、ユダの王族か貴族の出身者数人を選び、カルデヤ人のことばと文学を教えるようにさせました。 王はこう命じたのです。 「いろいろの分野の知識に通じ、知恵にすぐれ、鋭敏な上に良識を備え、宮廷に仕えるにふさわしい身だしなみがあり、身体剛健で容姿端麗な若者を選び出せ。」
5 王はこの若者たちに、三年間の訓練期間中、王自身の料理場から最上の食物とぶどう酒をあてがいました。 訓練ののち、この若者たちを、王の参議官に取り立てようとする特別な計らいだったのです。
6 こうして選ばれた若者の中に、ダニエル、ハナヌヤ、ミシャエル、アザルヤの四人がいました。 四人ともユダ部族の出身でした。
7 ところで、彼らの監督官は、それぞれにバビロニヤ名を与えました。 それで、ダニエルはベルテシャツァル、ハナヌヤはシャデラク、ミシャエルはメシャク、アザルヤはアベデ・ネゴと呼ばれました。
8 しかし、ダニエルは、王の支給する食物〔ユダヤの法律で禁止されていた豚などが含まれていたと思われる〕もぶどう酒も断じて口にしない、と決心したのです。 それで、ほかの食事をとることができるよう、その許可を監督官に願い出ました。