20-21 私がまだ祈り、自分と同胞との罪を告白し、神様の聖なる山エルサレムのために、神様に一心にお願いしていた時、初めに見た幻の中に現われた人ガブリエルが、夕方のいけにえがささげられるころ、私のところへさっと飛んで来ました。
22 そして、こう言いました。「ダニエル。 私は神様の計画を悟らせるためにやって来た。
23 あなたが祈り始めた時、一つの命令を授けられ、それを伝えに来たのだ。 それというのも、神様があなたを非常に愛しておられるからだ。 よく耳を傾けて、あなたが見た幻の意味を聞き分けるようにせよ。
24 神様は、エルサレムとあなたの同胞とに、さらに四百九十年に及ぶさばきを言い渡した。 それで、ようやく彼らは罪から離れるようになり、その罪のとがめから解き放たれる。 それから、永遠の義の支配が始まり、預言者たちが告げたように、神様の至聖所が再建される。
25 さあ、よく聞け! エルサレム再建の命令が出てから、神様に油を注がれた方が来るまで、四十九年に加えて四百三十四年かかる。 それは苦しい時代だが、その間にエルサレムの城壁も町並みも再建される。
26 四百三十四年が過ぎると、油を注がれた方は、その王国が実現する前に殺されてしまう。 すると、一人の王が起こり、その軍隊がエルサレムの町と聖所とを破壊する。 神様の国民は、まるで洪水にでも会ったように、一気に押し流されてしまう。 その時から終わりの時まで、戦争と荒廃が続く。
27 この王は、神様の国民と七年の条約を結ぶが、その期限の半ばで約束を破り、ユダヤ人がささげる、いけにえとささげ物をすべてやめさせる。 それから、その身の毛もよだつような行為の絶頂として、この恐るべき敵である王は神様の聖所を徹底的に汚す。 だが、神様の時と計画に従って、この悪者に断固たるさばきが下される。」