10 土台の石は、四メートルから五メートルもあったのです。
11 塀に使った大きな石も、寸法どおりに切り取られ、上にはレバノン杉の角材を使いました。
12 大庭の周囲の塀にも、三段の大きな切り石を使い、神殿の内庭や玄関のように、その上にレバノン杉の角材を使いました。
13 ソロモン王は、ヒラムという青銅細工の熟練工を、ツロから呼び寄せました。
14 彼は、父親がツロの鋳造師でしたが、母親はナフタリ族の未亡人だったので、ユダヤ人の血が半分混じっていたのです。 このヒラムが、王のために、いろいろな仕事をすることになりました。
15 彼は、高さ九メートル、周囲六メートルで、中が空洞の二本の青銅の柱を鋳造しました。
16-22 柱の上に、青銅で鋳造した柱頭が載せられました。 それはゆりの花の形をしていて、高さ二メートル半、幅二メートルでした。 その柱頭は、青銅の鎖で編んだ七組の格子細工の網と、網の上を二段に取り巻く、四百個の青銅のざくろで飾られていました。 ヒラムはこの二本の柱を、神殿の入口に立てました。 南側の柱はヤキン、北側の柱はボアズと名づけました。