3 ほかの男と結婚したければ、結婚してかまいません。 夫が生きているうちは罪悪ですが、夫の死後なら、やましいことは少しもありません。
4 かつて、ユダヤ教のおきては、あなたがたの「夫」すなわち主人でした。 しかし、あなたがたは、言わばキリスト様といっしょに十字架上で「死んだ」のですから、「おきてとの結婚関係」は解消されました。 もうおきてに支配されることはありません。 そして、キリスト様の復活と同時に、あなたがたも復活し、新しい人になりました。 今では、死人の中から復活された方と「結婚している」のです。 神様のために良い実を結ぶため、すなわち、善を行なうためにです。
5 あなたがたの古い性質がまだ生きていた時には、罪深い欲望があなたの内部で跳びはね、神様のご命令には何でも逆らい、罪深い行ないという、死に至る腐った実を結びました。
6 しかし、もうユダヤ教のおきてや習慣にわずらわされる必要はありません。 なぜなら、それらに捕らわれていた間に、あなたがたは「死んだ」のですから。そして今では、心から神様に仕えることができるようになっています。 昔のように、一連の規則に機械的に従うのではありません。 心から喜んで、真心こめて仕えるのです。
7 私が、神様のおきては悪いものだと言っているとお思いですか。 絶対にそんなことはありません。 おきてそのものが悪いわけではありません。 それどころか、おきてが私の罪を明らかにしてくれたのです。 もし「心に邪悪な欲望をいだいてはならない」というおきてがなければ、私は、自分の心にある罪――そこに潜んでいる邪悪な欲望――に気づかなかったでしょう。
8 ところが罪は、邪悪な欲望に対してこのおきてを逆用しました。 このような欲望が悪いことをわからせながら、かえって、あらゆる禁じられた欲望をかき立てました。 破るようなおきてさえなかったなら、罪を犯すこともなかったと思います。
9 私は、おきてが実際に何を要求しているかを知らなかった時には、気楽に構えていることができました。 しかし、真実がわかった時、自分がおきてを破っており、死を宣告された罪人であることが、はっきりわかりました。