サムエル記上 16:2-8 JLB

2  しかしサムエルは、「めっそうもありません! そんなことがサウルの耳に入ったら、それこそ殺されます」と申し立てました。神様はお答えになりました。 「雌の子牛を一頭とり、『神様にいけにえをささげに行きます』と言えばよい。 

3 そして、いけにえをささげる時に、エッサイを呼ぶのだ。 どの息子に油を注いだらよいかは、そのとき指示しよう。」

4  サムエルはお告げのとおり事を運びました。 ベツレヘムでは、町の長老たちが恐る恐る彼を出迎えました。「これは、これは、わざわざお越しになりましたのは、何か変わったことでも?」

5  「いや、心配はご無用。 神様にいけにえをささげに来たまでじゃ。 いけにえをささげるため、身をきよめて、ついて来なされ。」サムエルはエッサイと息子たちに聖めの儀式を行ない、彼らも招きました。 

6 彼らが来た時、サムエルはそのうちの一人、エリアブをひと目見るなり、「この人こそ、神様がお選びになった人に違いない」と思いました。

7  しかし、神様はおっしゃいました。 「容貌や背の高さで判断してはいけない。 彼ではない。 わたしの選び方は、おまえの選び方とは違う。 人は外見によって判断するが、わたしは心と思いを見るのだ。」

8  次はアビナダブが呼ばれ、サムエルの前に進み出ました。 しかし神様は、「彼も適任ではない」と断言なさるのです。