サムエル記上 16:9-17 JLB

9  続いてシャマが呼ばれましたが、神様からは、「これもわたしの目にかなわない」という返事しかありません。 同様にして、エッサイの七人の息子が、サムエルの前に立たされましたが、みんな神様から退けられたのです。

10-11 サムエルはエッサイに念を押しました。 「どうも神様は、この息子さんたちのだれをも選んでおられないらしい。 もうほかに息子さんはいないのかね。」「いいえ、まだ一番下のがおります。 今、牧場で羊の番をしておりますが。」「すぐ呼びにやってくれ。 その子が戻るまで、食事はお預けだ。」

12  エッサイはすぐに迎えにやりました。 美しい容貌をした、紅顔の少年で、きれいな目を輝かせていました。 その時、「この者だ。彼に油を注げ」と、神様の声がしました。

13  ダビデは兄弟たちの真ん中に立っていました。 サムエルは持って来たオリーブ油を取り、ダビデの頭に注ぎかけました。 すると、神の霊がダビデに下り、その日から、偉大な力を身に受けたのです。 こののち、サムエルはラマへ帰りました。

14  一方、神の霊はサウルから離れ去りました。 代わりに、神様が悩みの霊を送り込んだので、彼はいつも気がめいり、物におびえるようになったのです。 

15-16 家来の中には、いろいろ治療法を進言する者もありました。「悩みの霊に苦しめられる時には、竪琴の音色が一番です。 うまい者を捜してまいりましょう。 美しい調べが心を静めてくれます。きっと晴れ晴れとしたご気分におなりでしょう。」

17  「よかろう。 さっそく弾き手を見つけてまいれ。」