サムエル記上 17:33-40 JLB

33  「冗談言うな! おまえみたいな小僧が、どうしてあんな大男と渡り合えるんだ。 まだ子供じゃないか。 あいつは小さい時から鍛えた戦士なんだぞ!」

34  「ぼくは父の羊を飼っているんですが、ライオンや熊が現われて、群れの子羊を奪って行くことがよくあります。 

35 そんな時、ぼくは棒を持って追いかけ、その口から子羊を助け出すんです。 もしそいつらが襲いかかって来たら、あごひげをつかんで、たたきのめしてやるんです。 

36 ライオンも熊も、こうしてやっつけてきました。 あの、神様を知らないペリシテ人だって、同じ目に会わせてやります。 生ける神様の軍勢をあなどったやつですから。 

37 ライオンや熊の爪や歯から救い出してくださった神様は、あのペリシテ人の手からも、ぼくを救い出してくださるに違いないんです!」サウルは、ついに首をたてに振りました。 「よし、行け。 神様がついておられるように。」

38-39 サウルは、自分の青銅のかぶととよろいをダビデに与えました。ダビデはそれをまとい、剣を着け、試しに一、二歩、歩いてみました。 そんなものを身に着けたことがなかったからです。 「これじゃ、身動きがとれません。」 たちまち彼は悲鳴をあげ、脱いでしまいました。

40 それから、川からなめらかな石を五つ拾って来ると、羊飼いが使う袋に入れました。 そして、羊飼いの杖と石投げだけを持って、ゴリヤテに向かって行ったのです。