サムエル記上 18:17-23 JLB

17  ある日、王はダビデを呼んで言いました。 「わしはおまえに、長女のメラブをやってもよいと思っておる。 そのためにまず、神様の戦いを勇敢に戦い、真の勇士である証拠を見せてくれ。」 王は内心、「ダビデをペリシテ人との戦いに行かせ、敵の手で殺してしまおう。 わしの手を汚すまでもない」と考えたのです。

18  ダビデは答えました。 「私のような者が王家の婿になるなど、とんでもございません。 父の家系は取るに足りません。」

19  ところが、いよいよ結婚という段になると、王は娘メラブをメホラ人のアデリエルと結婚させてしまいました。 

20 そうこうするうち、別の娘ミカルが、ダビデを恋するようになったのです。 それを知って喜んだのは王でした。

21  「しめしめ。 あいつをペリシテ人の手で殺す機会が、また巡って来たわい」とほくそ笑みました。 さっそくダビデを呼びつけると、「今度こそ婿になってくれ。 末の娘をやろう」と言いました。

22  一方サウル王は、ダビデにこう勧めるよう、家来たちにひそかに命じました。 「陛下はあなたを大そうお気に入りですよ。 わしらもみな、あなたを慕っております。 お申し出を受けて、婿になられたらいいじゃありませんか。」

23  ダビデは答えました。 「私のように名もない家の貧しい者は、逆立ちしたって、王女様を妻に迎えられるほどの仕度金は用意できませんよ。」