サムエル記上 18:4-10 JLB

4 自分の上着、よろいかぶと、剣、弓、帯を与えて、盟約を結んだのです。王は、今やダビデをエルサレムにとどめ、もはや家に帰そうとはしませんでした。 

5 ダビデは王の特別補佐官として、いつも任務を完全に果たしました。 それでとうとう、軍の指揮官に任命されたのです。 この人事は、軍部からも一般からも、大いに喜ばれました。 

6 ところで、ダビデがゴリヤテを倒したあと、勝ち誇ったイスラエル軍が意気揚々と引き揚げて来た時、ちょっとしたことが起こったのです。 あらゆる町々から沿道にくり出した女たちが、サウル王を歓迎し、タンバリンやシンバルを鳴らして、歌いながら喜び踊りました。

7  ところが、女たちが歌ったのはこんな歌でした。「サウルは千人を殺し、ダビデは一万人を殺した!」

8  これを聞いて、王が腹を立てないはずはありません。 「何だと。ダビデは一万人で、このわしは千人ぽっちなのか。 まさか、あいつを王にまつり上げる気じゃなかろうな。」

9  この時から、王の目は、ねたみを帯びてダビデに注がれるようになりました。 

10 事実、翌日から、神様に遣わされた悩みの霊がサウル王に襲いかかりました。 すると、まるで狂人のようにわめき始めたのです。 そんな王の心を静めようと、ダビデはいつものとおり竪琴をかなでました。 ところが王は、もてあそんでいた槍を、