サムエル記上 2:21-29 JLB

21 それで神様はハンナに、三人の息子と二人の娘を授けたのです。一方、神様に仕えながら、サムエル少年はますます成長していきました。

22  エリは、すでに非常な高齢に達していましたが、身辺の出来事については、よくわきまえていました。 例えば、息子たちが神の天幕の入口で仕えている女たちを誘惑したことも、ちゃんと知っていたのです。

23-25 エリは息子たちを呼びつけて注意しました。 「わしは神様の国民から、身の毛もよだつような、おまえたちの悪行について、さんざん聞かされた。 よくも神様の国民を罪に惑わすようなことをしてくれたもんだな。 通りいっぺんの罪でもきびしい罰が下るのに、おまえらの神様に対する罪には、どれほど重い罰が下るか知れたものではないぞ。」 ところが息子たちは、耳を貸そうともしません。 それというのも、神様がすでに、この二人を殺そうとしておられたからなのです。

26  一方、サムエル少年は、背丈の面でも、人から愛される点でも、めざましい成長を遂げました。 神様に愛されたことは言うまでもありません。

27  ある日、一人の預言者が来て、エリに神様のお告げを伝えました。「イスラエル国民がエジプトで奴隷だった時、わたしははっきり力を示したではないか。 

28 そして、並み居る兄弟同胞の中からおまえの先祖レビを選んで、祭司としたのではなかったか。 その務めは、わたしの祭壇でいけにえをささげ、香をたき、祭司の衣服を着けて仕えることだった。 わたしは、おまえたち祭司にも、いけにえのささげ物をあてがってやったではないか。 

29 それなのに、どうして、ささげ物を一人占めしようとするのか。 わたしよりも息子のほうが大事なのか。 よくも親子して、ささげ物の特上品で肥え太ったものだ。