サムエル記上 28:1-7-8 JLB

1  そのころ、ペリシテ人はイスラエルと戦争を始めようとして、軍隊を召集しました。アキシュ王はダビデとその部下に、「いっしょに出陣してくれ」と頼みました。

2  ダビデは二つ返事で承知しました。 「いいですとも。 仰せのとおりにいたします。」「やってくれるか。 君には、わしの護衛を受け持ってもらおう。」

3  同じころ、イスラエルではサムエルが死んで、国中が喪に服していました。 遺体は故郷の町ラマに葬られました。 またサウル王は、イスラエルから霊媒や口寄せを追放していました。

4  さて、ペリシテ人はシュネムに、サウル王の率いるイスラエル軍はギルボアに、それぞれ陣を構えました。 

5-6 サウル王はペリシテ人の大軍を見て、恐ろしさのあまり半狂乱となり、どうすべきか、神様にうかがいを立てました。 しかし神様は、夢によってもウリム〔神意をうかがう一種のくじ〕によっても、また預言者によっても、答えてはくださらなかったのです。 

7-8 やむなく、家来に、霊媒を捜し出してくるよう命じました。 どうしても、うかがいを立てたかったからです。 エン・ドルに一人の霊媒がいることがわかりました。 サウルは王衣を脱ぎ、ふつうの身なりに着替えて、家来を二人だけ連れ、夜、その女の家に出向きました。「死んだ人間と話したいんだが、その人の霊を呼び出してくれんか。」