サムエル記上 28:14-20 JLB

14  「どんな様子だ。」「外套をまとった老人です。」サムエルです。 サウル王はその前にひれ伏しました。

15  サムエルは尋ねました。 「どうして、わしを呼び出したりして、わずらわすのか。」「私はもう、途方にくれてしまったのです。 ペリシテ人が攻めて来るのに、神様は私をお見捨てになり、預言者によっても、夢によっても、答えてはくださいません。 思いあぐねて、あなた様をお呼びしたのです。」

16  「神様がおまえから離れ、敵となってしまわれたのに、なぜ、わしになんぞ尋ねるのじゃ。 

17 神様は、予告どおりのことをなさったまでですぞ。 おまえから王位を取り去り、ライバルのダビデにお与えになった。 

18 こうなったのもみな、おまえがあの時、アマレクに激しい怒りを向けておられた神様のご命令を、踏みにじったからだ。 

19 よいか、事はそればかりではすまんぞ。 あす、イスラエル全軍は総くずれとなり、ペリシテ人の手で滅ぼされてしまうだろう。 おまえも息子たちも、わしといっしょになるじゃろう。」

20  サウルは地面に棒のように倒れてしまいました。 サムエルのことばを聞いて、恐怖のあまり卒倒したのです。 それに、まる一日何も口にしていないこともありました。