サムエル記上 3:1-9 JLB

1  サムエル少年は、エリを助けて、神様に仕えていました。 そのころは、めったに神様からお声がかかることはありませんでした。

2-3 ある夜のことです。 年老いて目もかすんだエリが床に入り、サムエルも神の契約の箱を安置した宮で寝込んだころ、 

4-5 神様が、「サムエル! サムエル!」とお呼びになりました。サムエルは「はい」と答えました。 「どうしたんだろう」と思って飛び起きると、エリのもとへ走って行き、「サムエルです。 何かご用ですか」と尋ねました。エリはけげんそうに、「呼んだりせんぞ。 さあ、戻ってお休み」と答えます。 そのとおりにすると、 

6 神様はまたも、「サムエル!」とお呼びになったのです。 サムエルはまた飛び起きて、エリのもとへ駆けつけました。「はい。 何かご用でしょうか。」「いいや、呼んだりせんぞ。 いいから、帰ってお休み。」

7  サムエルは今まで、神様からおことばをいただいたことがなかったのです。 

8 ですから、三度目に呼ばれた時も、またエリのもとへ駆けつけたのです。「はい。 ご用でしょうか。」この時、エリには、少年にお語りになったのは神様だとひらめいたのです。 

9 そこで、こう言い聞かせました。 「さあ、もう一度お休み。 今度呼ばれたら、『はい、神様。 私は聞いております』と申し上げるのだよ。」 サムエルは寝床に引き返しました。