20 一隊は羊や牛の群れを駆り集め、群れを先導して行きました。 皆はダビデに、「これは全部、あなた様のものでございます。 あなた様のご功績ですから」と言いました。
21 さて、二百人が極度の疲労のため前進を断念した、例のベソル川まで来ると、ダビデは喜んでその人々の歓迎にこたえました。
22 ところが、家来の中には意地の悪い者もいて、口々にこう言い始めたのです。 「連中はいっしょに行かなかったのだから、戦利品の分け前をやることはない。 妻子だけ返してやって、帰らせよう。」
23 しかし、ダビデはさとしました。 「おまえたち、それはいけない。 神様が守り助けてくださったおかげで、敵を打ち破れたんじゃないか。
24 そんなことを言って、いったいだれが納得すると思っているんだ。 戦いに行く者も、銃後の守りを固める者も、平等に分け合おうじゃないか。」
25 以来、ダビデはこのことを全イスラエルの規律としましたが、今もそのとおり行なわれています。
26 ダビデはツィケラグに帰ると、ユダの長老たちに戦利品の一部を送り、「これは、神様の敵から奪い取ったもので、皆さんへの贈り物です」と書き添えました。