ダニエル書 10:10-16 JLB

10 すると、一つの手が、手も膝もがくがく震えている私を起こしてくれました。 

11 その時、その方の声が聞こえました。 「さあ、だれよりも神様に愛されているダニエルよ、立ちなさい。 これから語ることを、よく聞くがいい。 神様が私を、あなたのところへ、お遣わしになったのだ。」 そこで私は、まだ恐怖で震えながらも、立ち上がりました。

12 その方は続けました。 「ダニエル、恐れることはないぞ。 あなたが神様の御前で断食し、幻の意味を悟ることができるように祈り求めた最初の日に、あなたの願いは天において聞かれ、すでに答えられているからだ。 その日に、私はあなたに会うため、ここに遣わされていたのだ。 

13 ところが、二十一日間も、ペルシヤを支配する巨大な悪の霊が、行く手に立ちふさがっていた。 その時、天の軍勢の最高指揮官の一人ミカエルが助けに来てくれたので、私はペルシヤの霊的支配者を打ち破ることができたのだ。 

14 いま私は、終わりの時に、あなたの同胞であるユダヤ人に起こることを知らせるために、ここに来ている。 もっとも、この預言の実現はまだ何年も先のことだ。」

15 このことばを聞いている間ずっと、私はうつむいて、ひと言もしゃべることはできませんでした。 

16 ちょうどその時、人の姿をした方がくちびるに触れてくれました。 すると、再び話せるようになり、天から遣わされた方に申しました。 「主よ。 私はあなた様の出現に恐れおののき、力も抜けてしまいました。