3 その間ずっと、ぶどう酒も肉も口にせず、もちろん、茶菓も手にすることはありませんでした。 体を洗ったり、ひげを剃ったり、髪を梳くこともしませんでした。
4 四月初旬のある日、私はティグリス川のほとりに立っていました。
5-6 と、突然、目の前に、リンネルの衣服をまとい、腰に純金の帯を締め、光り輝くような肌をした方が立っているのが見えたのです。 その顔からは、いなずまのように、目もくらむばかりの閃光がきらめいています。 目は燃える火の池のようであり、腕と足は磨き上げた真鍮のように輝き、その声は大群衆の叫びのようです。
7 この圧倒されるような幻を見たのは、私だけでした。 いっしょにいた者たちは何も見なかったのに、突然、異常な恐怖に取りつかれ、逃げるように身を隠してしまい、
8 私だけが残ったのです。 この恐ろしい幻を見て、私はすっかり力が抜け、恐怖のあまり顔色も青ざめてしまいました。
9 それから、その方が語りかけましたが、私は意識を失い、うつぶせに地面に倒れてしまいました。
10 すると、一つの手が、手も膝もがくがく震えている私を起こしてくれました。