ダニエル書 10:7-13 JLB

7 この圧倒されるような幻を見たのは、私だけでした。 いっしょにいた者たちは何も見なかったのに、突然、異常な恐怖に取りつかれ、逃げるように身を隠してしまい、 

8 私だけが残ったのです。 この恐ろしい幻を見て、私はすっかり力が抜け、恐怖のあまり顔色も青ざめてしまいました。

9 それから、その方が語りかけましたが、私は意識を失い、うつぶせに地面に倒れてしまいました。 

10 すると、一つの手が、手も膝もがくがく震えている私を起こしてくれました。 

11 その時、その方の声が聞こえました。 「さあ、だれよりも神様に愛されているダニエルよ、立ちなさい。 これから語ることを、よく聞くがいい。 神様が私を、あなたのところへ、お遣わしになったのだ。」 そこで私は、まだ恐怖で震えながらも、立ち上がりました。

12 その方は続けました。 「ダニエル、恐れることはないぞ。 あなたが神様の御前で断食し、幻の意味を悟ることができるように祈り求めた最初の日に、あなたの願いは天において聞かれ、すでに答えられているからだ。 その日に、私はあなたに会うため、ここに遣わされていたのだ。 

13 ところが、二十一日間も、ペルシヤを支配する巨大な悪の霊が、行く手に立ちふさがっていた。 その時、天の軍勢の最高指揮官の一人ミカエルが助けに来てくれたので、私はペルシヤの霊的支配者を打ち破ることができたのだ。