5 そのうちの一人、エジプトの王は権力を増すが、高官の一人が反逆して王国を乗っ取り、さらに強大なものにする。
6 数年後、シリヤの王とエジプトの王とは同盟を結ぶ。 エジプト王の娘が、和睦のしるしとして、シリヤの王に嫁がされる。 だが、彼女はやがてシリヤの王に対する影響力を失い、彼女自身の期待は言うに及ばず、父親であるエジプト王をはじめ、大使や、彼女が産んだ子供の期待をも踏みにじる結果となる。
7 だが、彼女の兄弟がエジプトの王になると、軍隊を率いてシリヤの王と戦い、ついに打ち負かす。
8 エジプトに凱旋する時、彼はシリヤの偶像の神々や高価な金銀の食器類を、戦利品として持ち帰る。 そののち何年間か、彼はシリヤの王にかまわない。
9 そうこうするうち、シリヤの王は短期間エジプトを侵略するが、すぐ自分の国へ帰ってしまう。
10-11 ところが、このシリヤ王の息子たちは、大軍を集めて、イスラエルからエジプトへ洪水のように押し寄せ、攻め入ろうとする。 それを見て、エジプトの王は非常に怒り、シリヤの大軍を迎え撃って、敗走させる。
12 この大勝利に気をよくした王は、さらに幾千幾万の敵を打ち殺すが、その勝利は長続きしない。