28 ところが、これらのことがみな、余の身に起こったのだ。
29 この夢を見てから十二か月後のことだ。 余は、バビロンの王宮の屋上を歩きながら、
30 こう言った。 「余は自分の力で、この美しい都を、王宮のある町、帝国の首都に建て上げたのだ。」
31 このことばを語り終えないうちに、天から声があった。 「ネブカデネザル王よ。 おまえに宣告する。 おまえはもう、この国の王ではない。
32 宮殿から追い出され、七年間、野の動物たちとともに住み、牛のように草を食べて生活するのだ。 それで、やっと、神様が人間に国々を分け与え、お選びになった者に国をお与えになることを悟るだろう。」
33 そのことは、すぐ実現した。 余は宮殿から追われ、牛のように草を食べ、体は露でぬれ、髪の毛はわしの羽のように長くなり、爪は鳥の爪のようになったのだ。
34 七年目の終わりに、余は天を見上げた。 すると、正気に戻ったので、いと高き神様を賛美し、礼拝した。 そして、永遠に生きておられる方、その御国の支配が代々限りなく続くお方を、心からほめたたえた。