1 ベルシャツァル王の治世の第三年に、私は最初の夢と同じような、もう一つの夢を見ました。
2 その夢の中で、私はエラム州の首都シュシャンにいました。 よく見ると、私はウライ川のほとりに立っているではありませんか。
3 あたりを見回すと、川岸に二本の長い角を持った雄羊が立っていました。 よく見ると、一本の角が伸び始め、もう一本の角より長くなりました。
4 この雄羊は、道をふさぐものを片っぱしから突きのけて進みました。 だれも立ち向かえず、被害者を助けることもできません。 雄羊は思いのままに振る舞い、ますます尊大になっていきました。
5 これはどうしたことかといぶかっていると、突然、一頭の雄やぎが、地を飛ぶように早く、西方から姿を現わしました。 この雄やぎには、目と目の間に一本の大きな角がありました。
6 そして、二本の角がある雄羊に向かって猛烈な勢いで突進して行きました。
7 雄羊に近づくと、ますます怒り狂い、激しくぶつかって、二本の角をへし折ってしまいました。 雄羊はどうすることもできず、雄やぎに打ち倒され、踏みつけられるままでした。 雄羊を救い出そうとするものは、どこにもいなかったからです。