16-17 人々は、王が言い分を聞き入れないのを知ると、大声で叫びました。 「もう、ダビデ王家に用はない。 さあ、国へ帰ろう。 レハブアムは、自分の部族だけの王になればいいのだ。」イスラエル国民は、レハブアムを王と認めたユダ部族を除いて、みな彼を見限ったのです。
18 王はユダ部族以外からも労働者を集めようと、監督のアドラムを派遣しました。 すると、イスラエルの人々は、アドラムに石を投げつけ、殺してしまったのです。 同行した王は、戦車に乗り込み、やっとの思いでエルサレムへ逃げ帰りました。
19 こうしてイスラエルは、今に至るまでダビデ王朝に背くことになりました。
20 イスラエル国民は、ヤロブアムがエジプトから戻ったと知ると、国民大会に呼んで、彼を王にしました。 ただし、ユダ部族〔ベニヤミン部族も含む〕だけは、ダビデ王朝に仕えたのです。
21 レハブアム王はエルサレムに帰ると、ユダとベニヤミンの部族の体格のよい男子を残らず召集し、十八万の特別攻撃隊を編成しました。その兵力でイスラエルの残りの十部族と戦い、力ずくで、自分が王であることを認めさせようとしたのです。
22 ところが、神様は預言者シェマヤに、次のように言い含めました。
23-24 「ユダの王、ソロモンの子レハブアムと、ユダとベニヤミンの全住民とに、こう言え。 兄弟であるイスラエルと戦ってはならない。 今回の出来事は、わたしの意にかなっているのだから、解散してめいめいの家に帰れ。」 人々は、命じられたとおり、家に帰って行きました。