28 行ってみると、路上には預言者の死体が転がっており、相変わらず、そばにライオンが立っています。 ところが不思議なことに、ライオンは死体を食べもせず、ろばを襲いもしなかったのです。
29 そこで老預言者は、死体をろばに載せて自分の町へ運び、ていねいに葬りました。
30 彼は遺体を自分の墓に納め、みんなして、その人のために「ああ、わが兄弟!」と言って、嘆き悲しみました。
31 そののち、彼は息子たちに言い残しました。 「わしが死んだら、あの預言者のそばに埋めてくれ。
32 神様はあの人に、ベテルの祭壇に向かって大声で叫ばせた。 だから、あの人がサマリヤの町の礼拝所をのろったことは、きっとそのとおりになる。」
33 ところが、この預言者の警告にもかかわらず、ヤロブアム王は悪の道から離れませんでした。 それどころか、山の上の礼拝所に祭られた偶像にいけにえをささげるため、これまで以上に大ぜいの祭司を、一般市民から募集したのです。 そのため、だれでも祭司になることができました。
34 これは大きな罪でしたから、やがてヤロブアムの王国は滅び、その一族は根絶やしになりました。