列王紀上 22:31-39 JLB

31 そうしたのは、シリヤ王が配下の戦車隊長三十二人に、「戦う相手はアハブ王一人だ」と命じていたからです。 

32-33 彼らは王服を着たヨシャパテ王を見て、「あれがねらっている相手だ」と思い、いっせいに攻めかかりました。 しかし、ヨシャパテが大声で名のりをあげると、すぐ引き返しました。 

34 ところが、ある兵士が放った矢が、たまたまアハブ王のよろいの継ぎ目に命中したのです。「戦場から連れ出してくれ。 深手を負ってしまった」と、王はうめきながら戦車の御者に語りかけました。

35  その日、時がたつにつれて、戦いはますます激しくなりました。 王は戦車の中で、寄りかかるようにして立っていましたが、傷口から流れ出る血は床板を真っ赤に染め、夕方になって、ついに息絶えました。 

36-37 ちょうど日没のころ、兵士たちの間に、「戦いは終わったぞ。 王は死んだから、みんな家へ帰れ!」という叫び声が伝わりました。王の遺体はサマリヤに運ばれて葬られました。 

38 王の戦車とよろいを、売春婦たちが身を洗うサマリヤの池で洗っていると、犬が来て血をなめました。 こうして、神様のお告げどおりになりました。

39  その他、アハブ王が象牙の宮殿を建て、町々をつくったことなどについては、『イスラエル諸王の年代記』に記録されています。