9 「女性の中でいちばん美しい人よ。 それほどまでに頼み込む、だれよりもすてきな人とは、いったいどんなお方ですか。」おとめ
10 「私の愛する方は日焼けしていてハンサムで、ほかのどの男の方よりすてきですわ。
11 頭は純金のようで、からすのように黒い髪が波打っています。
12 目は、小川のほとりにいる鳩のようで、穏やかに輝き、深く澄んでいます。
13 頬は、かぐわしい香料の花壇、くちびるはゆりの花、息は没薬のようです。
14 腕は、トパーズをはめ込んだ丸い金の棒。 体は、宝石をちりばめた、光沢のある象牙。
15 足は、純金の台座にすえられた大理石のようで、レバノン杉のようにたくましい。 あの方にたち打ちできる人はいません。