ヨハネによる福音書 21:17-23 JLB

17  イエスはもう一度、念を押されました。 「ヨハネの子シモン。ほんとうにわたしを愛していますか?」三度こんな尋ね方をされたので、ペテロは心に痛みを感じながら答えました。 「主よ。 いっさいをご存じなのはあなた様です。 私があなたを愛することは、あなたがご存じです。」「それでは、わたしの羊を養いなさい。 

18 あなたは若い時には、したいことをし、行きたい所に行きました。 だが、年をとると、そうはいかなくなります。 あなたは自分の手を伸ばし、だれかほかの人が、行きたくもない所へあなたを引っ張って行くのです。」 

19 こう言われたのには訳がありました。 ペテロがどんな死に方をして、神の栄光を現わすかを、知らせようとなさったのです。 それから、「わたしについて来なさい」と言われました。

20  ペテロが何げなくふり向くと、イエスが特に目をかけておられた弟子が、ついて来るではありませんか。 あの最後の夕食の時と、イエスに寄りかかって、「主よ。 裏切り者はだれですか」と尋ねた弟子です。

21  たちまちペテロの好奇心が頭をもたげました。 「主よ。 彼はどうなんです? どういう死に方をするのですか。」

22  「もう一度戻って来るまで、彼に生きていてほしいと、わたしが思ったとしても、あなたとはなんの関係もないでしょう。 人のことは気にしないで、ただわたしについて来ればいいのです。」

23  このことから、その弟子は死なないといううわさが、クリスチャンたちの間に広まりました。 しかし、イエスはそう断言なさったわけではありません。 ただ、「もう一度戻って来るまで、彼に生きていてほしいと、わたしが思ったとしても、あなたとはなんの関係もないでしょう」と言われただけなのです。