使徒行伝 23:3-9 JLB

3 パウロは、きっとアナニヤを見すえてやり返しました。 「神様に罰せられるのは、おまえのほうだ。 うわべだけは取りつくろっても、自分でおきてを破っている。 私を打てだと、なんという裁判官か。」

4 「それが大祭司様に対することばかっ!」 そばにいた者たちが叫びました。

5 「あの人が大祭司様ですって? それは知りませんでした。 聖書には、確かに『指導者の悪口を言ってはならない』と書いてありますな。」

6 そのうちパウロは、議会にはサドカイ人(神殿を牛耳っていた祭司階級。 ユダヤ教の主流派)もいれば、パリサイ人(信徒で、特におきてを守ることに熱心なユダヤ教の一派)もいることに気づき、こう叫びました。 「皆さん。 私は先祖代々のパリサイ人です。 私が今ここでさばかれているのは、死人の復活を信じているからなのです。」

7 このことばで、議会はパリサイ派とサドカイ派に真っ二つに分かれてしまいました。 

8 サドカイ派は、復活も御使いも信ぜず、永遠に生きる霊もないと主張する一方、パリサイ派は、それらを全部信じていたからです。

9 議会は大混乱に陥りました。 ユダヤ人の指導者の中にも、パウロは正しいと論じる人が現われるしまつです。 彼らは大声でこう言いました。 「この人は別に悪いことなんかしちゃいないぞ。 たぶんダマスコへ行く途中で、何かの霊か御使いが語りかけたんだろう。」