13 その子が大人になるまで待てるもんじゃありませんよ。 そうでしょう。 もうあたしを苦しめないでちょうだい。 あんたたちにつらい思いをさせたことで、もうじゅうぶん神様から罰を受けたつもりですよ。」
14 二人はまた、声をあげて泣きました。 それからオルパは、泣く泣くしゅうとめに別れの口づけをし、郷里へ帰って行きました。 しかしルツは、何としてもナオミのそばから離れようとしません。
15 「ほら、オルパは里へ帰って行ったじゃないの。 あんたもそうおし。」
16 「お願い、お義母さん、あたしを放り出さないで。 お伴させていただきたいんです。 お義母さんといっしょに暮らしたいんです。お嫁に来た以上、あたしもイスラエル人です。 イスラエルの神様はあたしの神様です。
17 どうかいつまでも、おそばにおいてください。 あたしたちを引き離すものは死だけですわ。 もしおそばを離れでもしたら、神様が、どんなにでも罰してくださいますように。」
18 ナオミは、ルツの決心が堅く、これ以上説得してもむだだと知ると、もう何も言いませんでした。
19 こうして二人はベツレヘムへ帰り着き、村中がそのことでわき立ちました。女たちは、「まあ、ほんとうにナオミさんかい」と大騒ぎです。