4 あの方がお休みになる場所をちゃんと見届けてから、そおっと入って行き、足もとのおおいをまくって横になりなさい。 あとは、あの方が教えてくださるよ。結婚についてどうすべきかはね。」
5 「わかりました。 おっしゃるとおりにしますわ。」
6-7 ルツはしゅうとめに教えられたとおり、その夜、打ち場に出かけて行きました。 ボアズは食事をすますと、すっかり上機嫌で、積み重ねてある麦のそばにごろっと横になり眠ってしまいました。 この時とばかり、ルツはそっと忍び寄り、ボアズの足もとのおおいをまくって横になりました。
8 真夜中に目を覚ましたボアズは、びっくりして跳び起きました。 なんと、足もとに女が寝ているではありませんか。
9 「そこにいるのは、だれだっ!」「ルツでございます。 どうぞ、神様のおきてに従って私を妻にしてください。 あなた様はその権利がおありですわ。」
10 「あんたのようにすばらしい女を下さった神様に感謝しよう。 こんなにまでしてナオミに仕えてくれているとはなあ。 まだまだ若いのだから、金のあるなしは別にして、若い男に心をひかれても、不思議じゃない。 なのに、そんな気持ちは二の次にして、〔わしと結婚してナオミのために世継ぎを残そうというんだね〕。
11 ルツさん、何も心配はいらないよ。 望みどおりにしてあげよう。 あんたがすばらしい女だってことは、だれもが知ってるんだからね。