マタイによる福音書 12:10-16 JLB

10 ふとごらんになると、そこに、片手の不自由な男がいます。 これ幸いとばかり、パリサイ人たちは、「安息日に病気を治してやっても、おきてに違反しないでしょうか」と尋ねました。 それは、イエスがきっと「さしつかえない」と答えるだろうから、そうしたら逮捕しよう、という計略でした。 

11 ところが、イエスの答えは違いました。 「あなたがたが、羊を一匹飼っていたとします。 ところが、その羊が安息日に井戸に落ちてしまった。 さあ、どうしますか。 もちろん、すぐに助けてあげるでしょう。 

12 人間の値打は、羊などとは、比べものになりません。 だから、安息日に良いことをするのは、正しいことなのです。」 

13 それからイエスは、片手の不自由な男に、「手を伸ばしなさい」と言われ、彼がそのとおりにすると、手はすっかりよくなりました。

14  そこでパリサイ人たちは、どうにかしてイエスを逮捕し死刑にしようと、集まって陰謀を巡らしました。 

15 しかし、それに気づいたイエスは、いち早く会堂を抜け出されました。 すると、大ぜいの人がついて来たので、その中の病人をみな治されました。 

16 そして彼らに、この奇蹟のうわさを言い広めないようにと、くれぐれも注意なさいました。