1 そのころ、イエスのうわさを聞いたヘロデ王は、家来たちに言いました。
2 「あれはバプテスマのヨハネだ。 ヨハネが生き返ったに違いない。 そうでなきゃ、こんな奇蹟はできるわけがない。」
3 実はこのヘロデは以前、兄のピリポの妻であったヘロデヤにそそのかされてヨハネを捕らえ、牢獄につないだ張本人でした。
4 それは、ヨハネが、兄嫁を横取りするのはよくないと忠告したからです。
5 その時ヘロデは、ヨハネを殺そうとも考えましたが、それでは暴動が起きる恐れがあったので、思いとどまりました。 人々はみな、ヨハネを預言者だと信じて疑わなかったからです。
6 ところが、ヘロデの誕生祝いのパーティーが開かれた席で、ヘロデヤの娘が、みごとな舞を披露し、ヘロデをたいそう喜ばせました。
7 それで王は娘に、「ほしいものを、何でも言うがよい。 必ず与えよう」と誓いました。