マタイによる福音書 3:4-10 JLB

4  ヨハネはらくだの毛で織った服に皮の帯をしめ、いなごとはち蜜を常食にしていました。 

5 このヨハネの教えを聞こうと、エルサレムやヨルダン川流域だけでなく、ユダヤの全地方から、人々が荒野に押しかけました。 

6 神にそむく生活を送っていたことを全面的に認め、それを言い表わした人たちに、ヨハネはヨルダン川でバプテスマ(洗礼)を授けました。

7  ところが、パリサイ人(特におきてを守ることに熱心なユダヤ教の一派)やサドカイ人(神殿を牛耳っていた祭司階級。 ユダヤ教の主流派)が大ぜい、バプテスマを受けに来たのを見て、ヨハネは彼らをきびしくしかりつけました。 「まむしの子らめっ! だれがおまえらに、もうすぐ来る神のさばきから逃れられると言ったのか。 

8 バプテスマを受ける前に、悔い改めにふさわしい行ないをせよ。 

9 『自分はユダヤ人だから、アブラハムの子孫だから大丈夫』などとは思ってもみるな。 そんなことは何の役にも立たない。 神様はこんな石ころからでも、今すぐアブラハムの子孫をお造りになれるのだ。

10  今の今でも、神様はさばきの斧をふり上げ、実のならない木を切り倒そうと待ちかまえておられる。 そんな木はすぐにも切り倒され、燃やされるのだ。