マタイによる福音書 8:7-13 JLB

7  「わかりました。 では、行って治してあげましょう」とイエスは承知なさいました。

8  ところが、隊長の返事はこうでした。 「先生。 私には、あなた様を家にお迎えするだけの資格はありません。 わざわざご足労いただかなくても、ただこの場で、『治れ』と言ってくださるだけでけっこうです。 そうすれば、召使は必ず治ります。 

9 と申しますのは、私も上官に仕える身ですが、その私の下にも部下が大ぜいおります。 その一人に私が『行け』と言えば行きますし、『来い』と言えば来ます。 また奴隷に『あれをやれ。 これをやれ』と命じると、そのとおりにします。 私にさえそんな権威があるのですから、先生の権威で、病気に『出て行け』とお命じになれば、必ず治るはずです。」

10  イエスはたいへん驚き、群衆のほうをふり向いて言われました。「これほど信仰深い人は、イスラエル中でも見たことがありません。 

11 いいですか、皆さん。 やがて、この人のような外国人が大ぜい、世界中からやって来て、天国で、アブラハム、イサク、ヤコブといっしょに席に着くでしょう。 

12 ところが、天国はもともとイスラエル人のために準備されたのに、たくさんの人が入りそこねて、外の暗やみに放り出され、泣きわめき、もだえ苦しむことになるのです。」

13  それから、ローマ軍の隊長に、「さあ、家に帰りなさい。 あなたの信じたとおりのことが起こっています」と言われました。 ちょうどその時刻でした。 召使の病気が治ったのは。