4 これだけ言えば、わたしがどこへ行くか、どうしたらそこへ行けるか、もうわかったでしょう。」
5 するとトマスが、言い返しました。 「いいえ、ちっともわかりません。 先生がどこへおいでになるのか、まるで見当もつきません。 まして、そこへ行く道など、どうしてわかりましょう。」
6 イエスはトマスにおっしゃいました。 「いいですか。 わたしが道です。 そして真理でもあり、いのちでもあります。 わたしを通らなければ、だれ一人、父のところへは行けません。
7 わたしがどういう者か知っていたら、わたしの父のこともわかったはずです。 今から、あなたがたは父を知る、というより、もうすでに父を見ているのです。」
8 今度はピリポが口をはさみました。 「先生。 あなたのお父様を見せてください。 それだけで十分ですから。」
9 「ピリポ。 こんなに長くいっしょにいるのに、わたしがどういう者か、まだわからないのですか。 わたしを見た者は、父を見たのです。 それなのにどうして父を見せてくださいなどと言うのですか。
10 わたしが父のうちにおり、父がわたしのうちにおられることを信じないのですか。 いいですか。 わたしは自分の考えを話しているのではありません。 わたしのうちに住んでおられる父の命じるままに話しているのです。 父は、わたしを通して、働きをなさいます。