ヨハネによる福音書 19:20-26 JLB

20 処刑の場所は都に近く、しかも、罪状書きはヘブル語、ラテン語、ギリシヤ語で書いてあったので、大ぜいの人が読みました。

21  これを見た祭司長たちは、ピラトに抗議しました。 「『ユダヤ人の王』とあるのは納得がいきません。 『ユダヤ人の王と自称した』と書き直してください。」

22  「私が書いたことに口出しする気かっ! そのままにしておけ。」ピラトは頑として聞き入れません。

23  さて、イエスを十字架につけてしまうと、兵士たちは、はぎ取った着物を四つに分け、一つずつ取りました。 下着もそうしようとしましたが、見ると縫い目がありません。 

24 「こいつは裂くわけにいかないな。 よし、だれが取るか、くじで決めようぜ」と相談がまとまりました。 「彼らはわたしの着物を分け合い、下着をくじ引きにした」という聖書(旧約)のことばどおりになったのです。 

25 兵士たちがこんなやり方をしたのも、実はそのためでした。十字架のそばには、イエスの母マリヤ、おば、クロパの妻マリヤ、マグダラのマリヤが立っていました。 

26 特に目をかけていただいた私もいっしょでした。 イエスは、私のそばに立ち尽くしているご自分の母親を見つめられ、「お母さん。 ほら、そこにあなたの息子がいますよ」とお声をかけられました。