35 翌日、宿屋の主人に六千六百円渡し、『あの人を介抱してあげてください。 足りない分は、帰りに寄ってお払いしますから』とくれぐれも頼みました。
36 この三人のうちだれが、強盗に襲われた人の隣人になったと思いますか。」
37 「もちろん、親切にしてやった人です。」この答えを聞くと、イエスは言われました。 「そのとおりです。 あなたも同じようにしなさい。」
38 エルサレムへの旅の途中で、イエスはある村に立ち寄られました。その村のマルタという名の婦人が、喜んで一行を家に迎えました。
39 マルタにはマリヤという妹がおりました。 マリヤは座り込んで、イエスの話にじっと聞き入っていました。
40 一方マルタはというと、てんてこ舞の忙しさです。 「どんなごちそうで、おもてなししようかしら。 あれがいいかしら、それとも……。」気を使うことばかりです。 とうとうイエスのところへ来て、文句を言いました。 「先生。 私が、目が回るほど忙しい思いをしているのに、まあ、どうでしょう。 妹ったら、何もしないで座ってるだけなんですから。 不公平じゃございません? 少しは手伝いをするように、おっしゃってくださいな。」
41 しかし主は、マルタに言われました。 「マルタさん。 あまり多くのことに気を使いすぎているようですね。