31 さばきの日には、シェバの女王が立ち上がり、この時代の人々を名指しで断罪します。 彼女は、ソロモンから知恵のことばを聞くために、あれほど遠い国からはるばる旅して来ることを、いとわなかったからです。 けれども、そのソロモンよりはるかに偉大な者が、ここにいるのです。 〔それなのに、だれ一人見向きもしません。〕
32 ニネベの人たちも立ち上がり、この時代の人々に刑罰を宣告します。 彼らはヨナの教えを聞いて、それまでの堕落しきった生活を悔い改めたからです。 けれども、そのヨナより、もっと偉大な者が、ここにいるのです。 〔ところが、耳を傾ける人は一人もいません。〕
33 ランプをつけて、わざわざそれを隠す人がいますか? ランプは部屋を明るく照らすものだから、燭台の上に置かなければ、何にもなりません。
34 目は、心の中まで明るくします。 澄みきった目は、たましいの中まで光をとおします。 肉欲に汚れた目は、光をさえぎり、あなたを暗やみに閉じ込めてしまいます。
35 ですから、光がおおい隠されないように、よく気をつけなさい。
36 内面が光に満ちあふれている人は、顔も、明るい光をあてられたように、はつらつと輝くことでしょう。」偽善者のまちがい
37-38 話が一段落したところで、あるパリサイ人が、イエスを食事に招待しました。 イエスは誘われるまま彼の家に行き、食卓に着かれました。 ところが、その時、なぜか手をお洗いになりません。 この儀式は、ユダヤでは必ず行なう習慣でしたので、家の主人は全く意外だという顔つきで、まじまじとイエスをながめました。