2 「ある町に、少しも神を恐れず、人を人とも思わない裁判官がいました。
3 同じ町に住む一人の未亡人が、たびたび、この裁判官のところへ押しかけ、『訴えられて困っています。 どうかお力添えを』と願い出ました。
4-5 裁判官はしばらくの間は、相手にもしませんでしたが、あまりのしつこさに、とうとう我慢できなくなりました。 彼は心の中でこう考えました。 『わしは神様だろうが人間様だろうが、ちっともこわくなんかない。 だが、あの女ときたひにゃ、うるさくてかなわん。 しかたがない。 裁判をしてやることにしよう。 そうすりゃあ、もう、わずらわしい思いをしなくてすむだろう。』」
6 主は続けて言われました。「このように、悪徳裁判官でさえ音を上げてしまうのなら、
7 まして神は、昼も夜もひたすら訴え続ける信者たちを、必ず正しく取り扱ってくださるはずでしょう。 そうは思いませんか。
8 神はすぐに答えてくださるのです。 ただ問題は、メシヤ(救い主)のわたしが帰って来る時、いったいどれだけの人が信仰を持って祈り続けているかです。」
9 それから、自分の美徳を鼻にかけ、他人を軽べつする人たちに、こんな話をなさいました。