ルカによる福音書 4:35-41 JLB

35  イエスは悪霊をさえぎり、「黙りなさい。 その人から出て行きなさい」とお命じになりました。 すると突然、悪霊は、人々の目の前で男を投げ倒しましたが、それ以上は何の危害も加えずに出て行きました。

36  あっけにとられた人々は、口々に言い合いました。 「悪霊までが言うことを聞くなんてなあ! この方のことばには、なんという力があるんだろう。」 

37 こうしてイエスのうわさは、この地方一帯に、野火のような勢いで広まりました。

38  その日、イエスは会堂から、シモンの家へ行かれました。 すると、シモンのしゅうとめが高熱にうなされているところでした。 「お願いです。 治してやってください」と頼まれて、 

39 イエスはベッドのそばに立ち、熱病をおしかりになりました。 するとどうでしょう。 たちまち熱がひき、平熱に戻ったしゅうとめは、すぐに起き上がり、食事の用意を始めたではありませんか。

40  夕方になると、病人を連れた村の人たちが、ぞくぞく詰めかけました。 イエスは、どんな病気であろうと、連れて来られた病人一人一人にさわり、治されました。 

41 中には悪霊に取りつかれた人もいましたが、イエスの命令一下、悪霊は大声で、「あんたは神の子だっ!」と叫びながら出て行きました。 イエスはこの悪霊にきつく口止めなさいました。 悪霊が、イエスはキリスト(救い主)だと知っていたからです。