使徒行伝 13:4-11 JLB

4 二人は聖霊に導かれてセルキヤに行き、そこから、船でキプロス島に向かいました。 

5 島のサラミスという町に着くと、さっそくユダヤ人の会堂に出向いて説教です。 ヨハネと呼ばれるマルコも、助手として同行しました。 

6-7 このあと、町から町へと、島中を巡り歩いて説教を続け、最後にパポスという町に来ました。 そこで、偽預言者でバルイエスと名乗る魔術師に出会ったのです。 この男は、総督のセルギオ・パウロの取り巻きの一人でしたが、総督自身は物事に明るい、たいへん理解のある人でした。 かねがね神の教えを聞きたいと思っていた総督は、この機会にバルナバとパウロとを招きました。 

8 ところが、強力な反対者が現われました。 魔術師エルマ〔バルイエスのギリシヤ名〕です。 彼は、パウロやバルナバのことばに耳を傾けないようにとそそのかし、何としても、総督に主を信じさせまいとやっきになりました。

9 しかし、パウロは聖霊に満たされ、魔術師をきっとにらみつけ、 

10 「悪魔の子、ぺてん師めっ! おまえのように悪事にたけたやつは、正義の敵だ。 どこまで主に反抗するつもりか。 

11 さあ、神様のさばきを受けるがいい。 そうだ。 おまえは盲目になる。 しばらくの間、日の光が見えなくなるのだっ!」とどなりつけました。するとたちまち、かすみとやみとが彼をすっぽりおおい、彼は、「おーい、だれか手を引いてくれーっ」と叫びながら、手さぐりで歩き回りました。