17 といっても、神様のことが全然わからなかったわけじゃありません。 神様を思い起こさせるものは、いつでも私たちの周囲にあったのです。 たとえば、雨を降らせてくださったのも神様ですし、食べ物が不足しないようにと、すばらしい収穫をあげさせ、喜びに満たしてくださったのも、ほかならぬ神様なのです。」
18 こうして、パウロとバルナバは、やっとのことで、いけにえをささげるのを、やめさせました。
19 しかし、その数日後、また別の事件が起こりました。 アンテオケとイコニオムから数人のユダヤ人が来て、町の人たちを味方に引き入れ、パウロを襲ってさんざん石を投げつけ、町の外へ引きずり出したのです。 ぐったりとしたパウロを見て、てっきり死んだものと思ったからです。
20 クリスチャンたちはぐるっと回りを取り巻き、心配そうにながめていました。 するとどうでしょう。 当の本人はむっくり起き上がり、何事もなかったように町へ帰って行ったのです。翌日、パウロはバルナバといっしょに、デルベに向けて出発しました。
21 そこで神のすばらしい知らせを語り、大ぜいの人をクリスチャンにしてから、ルステラ、イコニオム、アンテオケへと引き返しました。
22 それぞれの町でクリスチャンたちに会い、ますます神を愛し、また互いに愛し合うように教え、どんな迫害にもくじけず、信仰にとどまり続けるようにと励ましました。 そして、「神の国に入るには、いろいろ苦しい目に会わなければならない」と語りました。
23 二人は、どこの教会でも長老を任命し、彼らのために断食して祈り、だれよりも信頼する主にゆだねました。