9 その夜、パウロは幻を見ました。 幻の中で、海の向こうに住むマケドニヤ人が、「こちらに来て、私たちを助けてください」としきりに頼むのです。
10 事は決まりました。 直ちにマケドニヤに向かうことになったのです。 神様がそこへ私たちを遣わし、すばらしい知らせを伝えようとしておられるのは、まちがいありません。
11 私たちは、トロアスから船で、サモトラケに直航し、翌日ネアポリスに着きました。
12 そしてついに、マケドニヤの国境から少し入った、ローマの植民地ピリピに到着し、数日の間そこにいました。
13 安息日に、私たちは郊外に出て、人々が祈りに来ると思われる川岸に行きました。 やがて、数人の婦人が集まったので、聖書のことばを教えました。
14 その中に、テアテラ市から来た紫布の商人ルデヤがいました。 以前から神様を礼拝していた婦人です。 このルデヤが、私たちの話に耳を傾けていた時、神様は彼女の心を開き、パウロの語ることをみな信じさせたのです。
15 彼女は一家をあげてバプテスマ(洗礼)を受け、「私を主に忠実な者とお思いくださるなら、どうぞ家にお泊まりください」と招待しました。 たっての申し出に、私たちはその招待を受けることにしました。牢獄で