1 五日後、大祭司アナニヤが、ユダヤ人の指導者数人と弁護士テルトロとを連れて来て、訴えを起こしました。
2 総督の前に呼び出されたテルトロは、でたらめの告訴理由を並べ立てました。「閣下。 われわれユダヤ人がおだやかで平和な生活を送れますのも、みな、あなた様のおかげでございます。 また、われわれに対する差別待遇の問題も驚くほど改善され、
3 一同、心から感謝いたしております。
4 さて、あまりくどくならぬよう、手短に、この男に対する訴えの筋を申し上げますので、何とぞ、お聞き届けください。
5 このパウロは全く人騒がせな男で、ナザレ人という一派の首領におさまり、世界中を駆け巡ってユダヤ人をたきつけ、ローマ政府に反乱を起こそうとしているのでございます。