使徒行伝 25:7-14 JLB

7 パウロが出廷したとたん、エルサレムから来たユダヤ人たちが取り囲み、次々に重い罪名をあげて訴えたものの、それを証拠立てることはできませんでした。 

8 この訴えに対して、パウロは、「私は潔白です。 別にユダヤ人のおきてに反対したわけでもなく、神殿を汚したことも、ローマ政府にそむいたこともございません」ときっぱり否定しました。

9 そこでフェストは、ユダヤ人の歓心を買おうとして尋ねました。 「どうだ、エルサレムで裁判を受ける気はないか。 もちろん、私の前でだが。」

10-11 「それよりも、ローマ皇帝に上訴する権利を要求いたします。 私が無実であることは、あなた様もご存じのはずです。 もし、何か死刑にあたるようなことをしているのなら、逃げも隠れもいたしません。 しかし、私は潔白でございます。 だれにも、私をこの人たちの手に渡して殺させる権利はありません。 私はカイザル(ローマ皇帝)に上訴いたします。」

12 フェストは事態をどう始末したものかと、顧問たちに相談してから、「いいだろう、おまえはカイザルに上訴したのだから、カイザルのところへ行け」と言いました。

13 数日後、新総督に敬意を表するため、アグリッパ王がベルニケといっしょに、フェストを訪問しました。 

14 二人が何日間か滞在している間に、フェストは、パウロの一件を王に持ち出しました。 「実は、ペリクスから引き継いだ囚人が一人いるのですが、