6 しかし、彼らが訴えたいのは、そんなことではありません。 私が、先祖に与えられた約束の実現を待ち望んでいることが、彼らの気に入らないのです。
7 イスラエルの十二の部族は、私と同じ希望をいだいて昼も夜も努力してきたというのに……。 王よ。 それが、私だけ罪に問われるとは、理にかないません。
8 死人の復活を信じることが犯罪でしょうか。 神様が人間を復活させることは、そんなに信じがたいことでしょうか。
9 かつて私は、ナザレのイエスの弟子は撲滅すべきだと堅く信じていました。
10 ですから、祭司長たちの手先になり、エルサレムでクリスチャンを片っぱしから投獄し、裁判の時には、死刑に賛成の票を投じました。
11 また、クリスチャンに、キリストを冒涜することばを吐かせるためには手段を選ばず、拷問を加えることもしばしばでした。 それほど激しく反対していた私ですから、遠く外国まで迫害の手を伸ばそうとしたのも、不思議はありません。
12 ところが、何もかも祭司長たちから任され、そのつもりでダマスコに向かう途中、